【お客様の声】「毎月前年比10%アップを達成しています」立川市の美容室 plecooze代表 尾川吉男様

独自の「スタイル」のある繁盛店を作る店舗系マーケター養成講座レポート。今回は独立開業前に1期に参加された、東京都立川市の美容室plecoozeの代表である尾川吉男さんにお話を伺います。

動画版はこちら

「大人アメカジスタイル」を提唱する尾川さん

仁藤洋平(左)尾川吉男さん(右)

仁藤洋平
どうも仁藤です。

今日は店舗系マーケター養成講座に参加してくれた尾川さんにインタビューしていきたいと思います。

尾川さん、今日はよろしくお願いします。

尾川さん
よろしくお願いします。
仁藤洋平

まず最初に、尾川さんから軽く自己紹介をしていただけたらなと思います。

よろしくお願いします。

尾川さん
はい。

2017年の5月26日にオープンしたplecoozeの代表の尾川と申します。

よろしくお願いします。

西海岸風スタイルがウリの尾川さんの美容室
ホームページはこちら
(現在は仁藤が制作したものではありません)

仁藤洋平
美容室ですよね。

典型的なというとちょっとあれですけど、普通に女性がメインの。

でも、男性のお客さんも来られるんですか。

尾川さん
3割ぐらいは。
仁藤洋平
女性7:男性3の美容室を経営されている尾川さんです。

独立開業前に店舗系マーケター養成講座に参加

「1期をやったのは、もう2年前ですけど…」

仁藤洋平
ということで、今のお店の状況から伺っていこうと思います。

僕の店舗系マーケター養成講座に参加していただいて、その時にはまだオープンしてなかったですよね。

参加していただいている5カ月間の中でオープンしたんでしたっけ?

尾川さん
講座がギリギリ終わるか終わらないかの時期でしたね。

オープン後、毎月前年比10%アップを達成中

「毎月安定して上がっています」

仁藤洋平
その時期にオープンして、今現在どうですか?

1年7カ月ぐらい経たれてると思うんですけど。

尾川さん
そうですね。

オープンしてから、前年比で10%アップずつぐらいです。

毎月、大体そのぐらいはアップしてる感じですね。

例えば去年の6月と今年の6月で考えると10%アップしてるという。

仁藤洋平
なるほど、前年比ですね。
尾川さん
前年比10%上がってるみたいな感じです。
仁藤洋平
でも、美容室の経営ってなかなか今難しいと言われてるじゃないですか。

もしかしたら尾川さんの回りでも、潰れてるお店さんとかも、苦しい方もいらっしゃるかなあとは思うんですけど。

その中で安定的に売上が上がっている。

尾川さんの場合はもともと、立川の結構大きなチェーン店で働かれていたので、そこのお客さんが結構来ていただいてるんですよね。

最初から結構売上のある状態から始められて、プラス新規のお客さんっていうところで、前年比10%ずつ上がってるというので僕としては順調なんじゃないかなと思うんですよね。

例えば、完全ゼロからオープンして、前のお店からも結構離れてて、前のお店のお客さんが来てもらえない店の場合は違うじゃないですか。

もう本当にゼロスタートなんで、そこからの前年比となると、数字の見た目的には上がる。

でも、尾川さんの場合は、ベースの売上がそれなりにあったわけじゃないですか。

それでも10%ずつ上がってるっていうのは、たぶん失客も失く、新規さんがリピートしてくれてるからこそ、その数字が出てるのかなあと思います。

そもそも独立開業しようと思ったキッカケは?

仁藤洋平
そもそも尾川さんが独立したキッカケをお聞かせいただけたらなあと思うんですけど。

40歳までには自分の店を出したかった

「2つの目標がありました」

尾川さん
前の美容室で働いていた時に、自分の目標として「全店で年間売上1位になる」っていう目標があったんです。

それを達成できたのと、あとは30代中盤ぐらいから40までには店を出そうという目標があって、それに何とか間に合わせようという感じでやっていました。

仁藤洋平
結構チェーン店系だったと思うんですけど、辞めちゃう人、離職も多いじゃないですか。そういうところって。

その中で尾川さんって10年くらい働いた?

尾川さん
そうですね。10年。
仁藤洋平
10年働かれてからオープンということで、誠意を尽くして、会社にも借りを返してのオープンだったわけですよね。

元々の勤務先から10数分の距離に出店

以前の勤務先の近所にオープン

仁藤洋平
前働いていたお店から距離的にはどのくらいですか?

最寄駅は同じ駅?

尾川さん
そうですね。

徒歩12~13分じゃないですかね(笑)

仁藤洋平
(笑)

そこに出せたというのも、10年間貢献したからっていうのがあると思うんですよね。

結構タブーみたいなところもあったりするじゃないですか、同じエリアに出すことって。

だけど、尾川さんがそれだけ前のお店で尽くしたから近くで出せたわけですよね。

あと、普通に考えたら前のお客さんを持ってこれるのが一番良いと思うんで、独立する時にね。

これも結構、僕の情報発信を見てる人は参考になるんじゃないのかなとは思うんですよね。

なんかこう…変な風に退職しちゃって、仲違いみたいな感じになる人って結構多いじゃないですか。

そうじゃなくて、ちゃんと前もって辞めることを伝えて、ちゃんと恩返しをするだけしてから辞めることが、後々にも良いと思うんですよね。

尾川さんもかなり前からちゃんと会社に言ってたと思うんですけど。

店舗系マーケター養成講座に参加した理由

「なぜ独立前に僕のところに?」

仁藤洋平
そんな中で、尾川さんの中で色々目標も達成して、年齢的にもそろそろ独立しなきゃっていう段階に来た。

そこで僕の店舗系マーケター養成講座に入った理由を聞いていきたいと思います。

そもそも何で知ったんですか?

尾川さん
たぶんFacebookだったと思いますね。

Facebookで見て、やっぱお店のウリっていうところで…何だろうな、なんか分かんないですけど惹かれるものがあったので(笑)

面白そうだなっていう。

仁藤洋平
なるほど、なるほど(笑)

ちょうどタイミングが合ったんですかね。

独立開業前に経営を学ぶメリット

「技術は出来ても、経営は素人じゃないですか」

仁藤洋平
今まで10年勤めてはきたけど、尾川さんがこれからお店を経営するとなると、分からないことも多いから、興味が惹かれて入って頂いたのかあと思うんですけど、実際参加されてどうでした?
尾川さん
いや、すごく勉強になりました。
仁藤洋平
ありがとうございます(笑)
尾川さん
やっぱり技術は分かるけど、経営のことって全然素人だったんで。

お店を作るにしても何となく作っちゃってたろうなと思うんですよね、もし講座に出てなかったら。

店を出す前に経営のことを知れたのは逆に良かったです。

仁藤洋平
技術の講習会って世の中いっぱいあると思うんですけど、なかなか店舗経営について教えてくれる場所ってないじゃないですか?
尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
僕は今35なんですけど、周りでも独立する人が増えてますし、出したけど上手くいかなかった人もいる。

そういうのを見てると、やっぱり独立前に経営を学んでからオープンした方が良いと思うんですよね。

僕の講座に限らずね。

店舗系マーケター養成講座に参加して良かったこと

「講座のどんなところが良かったですか?」

仁藤洋平
尾川さん的に、講座に参加して一番タメになったことは何ですか?

例えばウリ作りとか、広告とか。

尾川さん
それは大きいですね。

あれを習えたことはすごく、集客にすごい繋がりましたし。

仁藤洋平
実際、ウリ作りでいうと、もともと前の店で働かれてたときは考えてましたか?
尾川さん
多分考えてないに等しいぐらい(笑)
仁藤洋平
(笑)
尾川さん
「売上」「独立」みたいな勢いはあったんですけどね。

具体性は無かったです(笑)

仁藤洋平
それは尾川さんが個人の目標を達成したから、そのままの勢いで行けるんじゃないかという気持ちがあったから?
尾川さん
そうですね。

勢いだけでしたね。

仁藤洋平
(笑)
尾川さん
たぶん講座を受けてなかったら、勢いだけのままで。
仁藤洋平
なるほど、なるほど。

そこで1回ちょっと立ち止まってというか。

仁藤洋平
改めて自分がどういう店を作りたいかを考えるキッカケに……
尾川さん
そうですね。

考えるキッカケになりましたね。

どうやってウリを作ったのか?

仁藤洋平
尾川さんはアメリカンカルチャーが好きじゃないですか。

バイクも乗ってらっしゃいますし、ヘアスタイルもサーフ系というか、そういったスタイル。

分かりやすいところでいうと、ロンハーマンとか、そっち系のスタイルが好きなんですよね。

そういうのをお店のコンセプトとして作っていったんですよね。

尾川さん
そうですね。

尾川さんのバイクと店内風景


ウリを作ったから、店舗経営でブレなくなった

「本当にウリを作って良かった(笑)」

仁藤洋平
ウリ作りを真剣に考えてみて、どんな所が良かったですか?
尾川さん
決めるのがやっぱり早くなりましたよね。内外装とか。

ウリが固まったので、内装の話もパッと決まったり。

仁藤洋平
ホームページを適当に作ってるお店さんも結構あると思うんですけど、

ホームページの素材作りだったりとか、載せる文章や写真、ヘアスタイルも結構決めやすかったのかなとは思うんですよね。

尾川さん
そうですね。

集客はホームページとPPC広告が中心

「講座で教えた通りに実践されてますね」

仁藤洋平
集客にも生きてますよね。

ウリを表現したホームページを作ったから、SEO的にも上がった。

あとPPC広告が結構うまくいったんですよね。

尾川さん
そうですね、PPC広告がかなり。

PPCと集客媒体と関連させてっていう感じでしたので。

個人店のホットペッパー依存は危険

「個人店とチェーン店は全然違う」

仁藤洋平
前のお店は、大手チェーン系だから、ホットペッパーばっかり?
尾川さん
そうですね。

ホットペッパーのみって感じですね。

仁藤洋平
のみ?(笑)
尾川さん
はい(笑)
仁藤洋平
(笑)

そこからでも結構来ちゃってたわけですよね。新規のお客さんが。

尾川さん
そうですね。

やっぱり大手だと金額も掛けられますし、一番高い掲載プランですからね。

新規にはクーポンを付けて。

仁藤洋平
何10%引きみたいなことですね。
尾川さん
だから、やっぱり新規は来るけど。
仁藤洋平
あとネームバリューもやっぱりありますもんね。
尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
全国展開してらっしゃるから。

でも、尾川さんが同じやり方をしていたら、こんなにお客さんが来てなかったかもしれないっていうとこですよね。

尾川さん
いや、絶対来ないですよね。
仁藤洋平
そうですか(笑)
尾川さん
無理でしょうね、たぶん。

まずホットペッパーでそんなにお金を掛けられないし。

PPCのやり方は、あれは聞いて良かったなとすごい思った(笑)

仁藤洋平
(笑)

そうですよね。

少ない人数で今もやられてるんで、クーポンでガッツリ安売りもできないし、ホットペッパーの高いプランも出せないし。

大手さんは、ホットペッパーだけでガッツリ集客できるかもしれないけど。

尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
個人で独立した場合は、色々な手段を使わないと。
尾川さん
で、早速(笑)
仁藤洋平
(笑)

男性客と女性客のホームページ集客の違い

「女性客と男性客は全然違う」

仁藤洋平
実は、ホームページは僕らの方で作らせて頂いたんですよね。

(現在は、尾川さんの知人の方が制作されたものに変更されています)

ホームページをPPC広告に出して、それが上手く組み合わさって集客に至った。

僕はもうずーっと、お店のホームページを作らせてもらってるんですけど、傾向として床屋さんとかメンズ専門美容室はやりやすい。

まだまだ地域によっては、メンズ専門の店ってあまり無いんですよね。

全体的には増えてはいるから、長い目で見ると「メンズ専門」というウリだけでは難しいと思っているんですけど、

地方だとまだ全然メンズ専門の店が無い地域があるので、正直メンズ専門の店や床屋さんはホームページの集客がしやすい。

SEOで上げちゃえば、もうそれで来てくれるっていうか。

そもそも男性の場合って、そんなに細かく探さないので

尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
ホットペッパーとか、集客サイトを見てきて、「この店どうだろうな」なんて探さない。

男性は、上位に上がってるホームページを見て、直感で「あ、ここ行ってみよう」と何か共感できるものがあればその店に決める。

でも、女性って違うじゃないですか?

女性ってやっぱり色々な情報を見て、吟味して、やっと「この店に行こう」って決める方が結構多いのかなあっていうのをすごく感じるんですよ。

だから女性向けの店の場合、ただホームページを作ればいいってわけじゃないし、ただホットペッパーに載せればいいっていうわけじゃない。

尾川さんみたいにホームページをSEOで上げる、PPC広告も出す。集客サイトにも載せる。SNS広告もやる。

そういう総合的な集客が超重要。

やっぱり大手さんと勝負していかなくちゃいけないわけなんで、特に美容室は必要なのかなと思うんですよね。

そこら辺も講座に入ってなかったら、知らなかった?

尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
(笑)

じゃあ、危なかったかもしれないですね。

尾川さん
危ないです(笑)
仁藤洋平
(笑)

前の店のお客さんはどう呼べばいい?

「これは皆さん悩む部分だと思うんですけど…」

仁藤洋平
あれも1つなんですよね。

前のお店のお客さんに、辞める前にちゃんと声を掛けるという。

尾川さん
もうバンバン掛けてましたね。
仁藤洋平
(笑)

それも前の会社の方には話してたんですよね。

尾川さん
最後の最後には正直にやっぱり言いましたね。

「どうせ持ってくんだろ?」って言われて(笑)

仁藤洋平
(笑)
尾川さん
「いやー」ってちょっと誤魔化して。
仁藤洋平
近くに出すことはもう言ってあったわけですもんね。
尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
じゃあ、店側もある程度分かっていたという。
尾川さん
そうですね。

変に隠さないほうがいいかもしれないですね。

仁藤洋平
なるほど。
尾川さん
正直に言っちゃったほうが向こう的にも……
仁藤洋平
後腐れない?
尾川さん
まあ、向こうも分かってると思うんで、そもそも。

お客さんは人に付いているっていうところもあるし。

仁藤洋平
なるほどね。

個人経営だと、もしかしたら近くに出すこと自体が駄目って言われる可能性もあるんで、それぞれによるとは思うんですけど。

尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
でも、正直に腹を割って話した方が良いですよね。
尾川さん
その方が良いと思います。後々、面倒臭くないし。

気まずくならない辞め方

「正々堂々やるしかない」

仁藤洋平
そうですよね。

やっぱ人間関係がこれからの時代、大事かなあと思うので辞める時もしっかりやり取りして、仲違いしないで、今後も情報交換したりとか、そういった関係性で続いたほうが……

尾川さん
良いと思いますね。

実際、自分の知り合いが隠れてコソコソやって、店を出したら、結構な問題になったんで。

仁藤洋平
(笑)

結構近いところに出したんですか?

尾川さん
そうですね。

あとは、顧客情報をちょっとまあ、抜いちゃってたりっていうのがあったんで、それはやめたほうがいいと思って(笑)

ちゃんと正々堂々やったほうがいいかなあと。

仁藤洋平
そうですよね。

コソコソやってゴッソリ持っていくより、ちゃんと話して、ここぐらいの情報は持っていきますとか、これぐらいのお客さんは持っていきますとか、しっかり伝えた方が良いですよね。

尾川さん
そうですね。

結局お客さんが最終的に決めるんで。

元々のところに行きたいなら「どうぞ、どうぞ」という話だし。

だから自分は、自分の連絡先だけ教えるという形で辞めたんです。

仁藤洋平
なるほど、なるほど。
尾川さん
向こうの連絡は一切聞かないで。
仁藤洋平
クリーンですね。
尾川さん
そうなんです。結構クリーンにやった。
仁藤洋平
お客さんが選んでくださいっていう。
尾川さん
そうです。

「もしよかったら来てください」っていう感じで挨拶して辞めてったんです。

仁藤洋平
なるほど。それはすごく良い辞め方ですね。
尾川さん
そうすればお客さんの選択次第なんで、こっちからは連絡取れないという。

美容師ではなく「店」のファンにする努力が必要

「店舗のあり方を今一度考えないとダメ」

仁藤洋平
そうですよね。

だから、1個勉強しなきゃいけないのは、独立願望が強い人が多いじゃないですか、この業界って。

だから店側は、お店のファンにさせる取り組みをしていかなくちゃいけないのかなと思うんですよね。

で、最終的にお客さんに選ばせるっていうのが一番Win‐Win。

お客さんのためにもなるし、独立する人のためにもなるし、お店のためにもなる。

そこら辺も参考にしてもらえたらなと思います。

これから独立開業する人に伝えたいこと

仁藤洋平
最後に、これから開業する人に伝えたいことを聞かせていただけますか?

1年7ヶ月やってきて、気づいたこととか、開業前にこれを読んでいる人たちへのアドバイスというか。

今のお客さんは、想像以上に来ない

「絶対来ると思った人も来なかったです」

尾川さん
そうですね。

やっぱり何て言うのかな…

「お客さんを持ってるからって、経営を何も知らずに出したら危険だよ」と強く言いたいのが1つ。

仁藤洋平
まさに尾川さんは相当な売上を持ってましたよね、前の店で。
尾川さん
そう。

それでもやっぱり、12~13分の距離でも来ない人は来ないんですよ。

仁藤洋平
尾川さんが絶対来るだろうなっていう人も来なかった?
尾川さん
来なかったすね。

絶対来ると思った人が来なかったりもしたんで。

仁藤洋平
本当ですか。
尾川さん
結構良いお客さんが来なかったりするんで、だからもう「前の店からは来ない」って思ってやっとかないと本当に怖い。
仁藤洋平
準備をしっかりしないと。
尾川さん
自分なんかまだ来てくれた方だと思うんです。

7割ぐらいは来てくれたから。

でも、前の店と違う駅になったりとか、反対口になるだけで結構離れますね。

開業前の人にはそれが1つ。

店を出す前に集客の勉強をしよう

「絶対に店を出す前に知るべきですね」

尾川さん
あと、店を出す前に、集客の仕方を勉強した方が良い。

これは自分がやったから感じるっていうのがある。

もし仁藤さんの講座に入ってなかったら全く知らなかったわけですよ、PPCにしたって。

ホームページも作ったかどうかも分からないし、ホットペッパー頼りで高い金額を払ってやってたんだろうなって思うと、勉強した方が良いなっていうのはやっぱりすごく思いますね。

仁藤洋平
なるほど。

今のはかなり参考になったと思います。

たぶん、尾川さんみたいに12~13分ぐらいの距離にすら出せない方のほうが多いと思うんですよね。

だから、より一層本当に来てもらえないですよね。

どんなに今お客さんを持ってて、どんなにお客さんの心を掴んでいても。

尾川さん
調子に乗らない方が良いですね、本当に(笑)
仁藤洋平
(笑)

そういうことですよね。

尾川さん
ちゃんと来ない上での準備をしておかなきゃいけない。
仁藤洋平
そうですね。

それがまさに2つ目の集客の部分ですよね。

やっぱりホットペッパーしか出してないお店でずっと働いてたら、手段としてホットペッパーしか知らないから。

尾川さん
そうなんですよ。

前の店がやっぱりそれしかなかったんで、もうそういうもんだって思ってるじゃないですか。

仁藤洋平
ホットペッパーだけで、それなりに上手くいくもんなんだなと思いますしね。
尾川さん
そうですね。

そこそこ来てたから、こういうもんだと思ったけど。

いやいや、蓋を開けたら……それだけじゃ怖いなっていうのは。

仁藤洋平
そうですよね。

ホットペッパーに安い金額で載せても全然来ないし。

そこで高い金額にしようとすると、50万とか掛かったりするじゃないですか。

尾川さん
個人でそれを出せるかっていったらまず無理だし。

ホットペッパーは絶対ではない

「広告費も全然かかってないですよね?」

仁藤洋平
尾川さんは結構集客できてらっしゃると思うんですけど、そんなに掛かってないですもんね。

広告費用って。ホットペッパーとかと比べると。

尾川さん
そう、全然。

ホットペッパーは一番下のプランなんで、7万ぐらいですかね。

プラスPPCとかで大体…月に多い時だと10万ぐらい掛かるんですよね。

だから、計20万弱で済む。

仁藤洋平
15から17万くらい。
尾川さん
そうです。だから、売上の10%いかないぐらいの広告費でいけてる。
仁藤洋平
新規は一番来た月でどのくらいですか?
尾川さん
50~60人ですね。
仁藤洋平
すごいですよね。

ぶっちゃけ、立川駅から全然近くないですから(笑)

尾川さん
そうなんですよ。

歩くと15分ぐらい掛かっちゃうんで。

仁藤洋平
そんな立地でも、ホットペッパーにも頼らなくても新規のお客さんが来てくれる。
尾川さん
そうですね。

全然違う市から来たりもしますね。

うちの場合は駐車場があるので、車で八王子の方から来たり、ちょっと離れてますけど武蔵村山から来たりする。

PPCを見て、ホームページを見て、それで来てくれたりとか。

仁藤洋平
ホットペッパーとかSEOだけじゃ狙えない範囲からもPPC広告で来てるわけですね。
尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
尾川さんの店のウリに共感してわざわざ遠くから来てくれる?
尾川さん
そうそう。
仁藤洋平
すごいですね。

そこら辺をやっぱり知れているか知れてないかですね、オープン前に。

尾川さん
全然違います。
仁藤洋平
ってとこですね。

なので、これを読んでる人は、とにかく調子こかないで準備を(笑)

尾川さん
(笑)

思ったより来ないっていう。

仁藤洋平
全然来ないと思ったほうがいいですよね。
尾川さん
そうですね。
仁藤洋平
よく僕も言いますけどポジティブシンキング&ネガティブシミュレーションが大事。

前向きでボジティブにどんどん挑戦していいとは思うんですけど、楽観的に考えすぎちゃうと危険だよねということですね。

最悪の状態を想定して、その上で準備した方が良いと思うんで、参考にしてもらいたいなと思います。

尾川さんの今後の展望は?

仁藤洋平
最後に、今後の目標や展望を聞かせてください。

実は、求人募集中です!

「今はとにかく求人が欲しい」

尾川さん
そうですね。やっぱり人を増やしていきたいというのが今は一番あって……
仁藤洋平
ちょうど辞めちゃったんですよね。
尾川さん
そうなんですね。
仁藤洋平
プライバシーに関わっちゃうと思うんで、何で辞めちゃったとかはあれですけど、やむを得ない理由でね。

尾川さんの店が嫌だとかじゃ全然ないんだけど、実家に帰らなきゃいけなくなったんですよね。

実家が美容室なんですよね。

尾川さん
うーん、でも何かもう、やってんだか、やってないんだか分からないような、何とも……
仁藤洋平
それで急遽辞めることになっちゃった。

なんで、実は募集してるんですよね。

尾川さん
もう大募集中です(笑)
仁藤洋平
大募集してる(笑)

もし、立川の近辺の方は、尾川さんのホームページとかも見ていただいて興味があれば、ぜひお問い合わせください。

急に求人募集を始めてしまいましたけど(笑)

尾川さん
(笑)

40代で4~5店舗に増やしたい

「スタッフにはどんどん店を任せたいんです」

仁藤洋平
店を増やしていきたいんですよね。
尾川さん
そうですね。人が増えれば店舗数も増やしてもいきたいし、そうですね。
仁藤洋平
実は、もしその子が辞めなかったり、人がさらに増えたら、その子を頭にしていこうと思ってたんですよね。

だからチャンスなんですね、実は。

今ナンバー2みたいなポジションになれるわけじゃないですか、今入ったら

尾川さん
もう本当に店長でも何でも(笑)
仁藤洋平
新規さんが月に50~60人とか来てる時もあるわけですからね。
尾川さん
もう、そうですね。
仁藤洋平
だから、結構僕はチャンスだと思うんですけどね。

そこで人が入ってくれば店舗展開も考えているというところですよね。

何店舗にしたいとかってあるんですか。取りあえず2店舗目を出してっていう感じですか。

尾川さん
そうですね。

最初…今41なんですけど、10年で4~5店舗とは思ってました。

目標はそういうのがありますね、難しいですけどね。

仁藤洋平
でも全然いけると思うんですよね。

10年で4~5店舗が目標って今おっしゃったって思うんですけど、最初独立してまだ2年経ってないじゃないですか。

最初は基盤作りなんで、たぶんポンポンポンとは出せないと思うんですけど、2店舗目出して3店舗目とかになってくると、結構早いスパンで上手くいくようになりますよ。

なんて言うのかな、感覚がわかってくるんですよね。

だから、10年で4~5店舗っていうのは全然いける数字なのかなという感じ。

尾川さん
未知ですけどね(笑)
仁藤洋平
そうですよね(笑)

分かります。

立川界隈に出していこうかなという感じですか?

尾川さん
うーん、でも立川は結構もういっぱいなんですよね。
仁藤洋平
美容室多いですよね。
尾川さん
多い。難しい……
仁藤洋平
結構こっちのほうだと立川はメイン都市というか……
尾川さん
そんな立ち位置ですね。
仁藤洋平
じゃあ、ちょっと離れたとこにも出そうかとも考えている?
尾川さん
そうですね。

本当は近い方が、お互いにヘルプしあえたりとか、情報交換がしやすいというのはあるとは思うんで。

ただ、難しいですね……

仁藤洋平
国立とかね。
尾川さん
あー、でも国立は何か難しいですね、何か。
仁藤洋平
ほんとですか。
尾川さん
なんか、集客が難しいみたい。
仁藤洋平
分かりました。

そこら辺もあとでアドバイスしますね(笑)

ということで今日は立川の美容室のplecoozeさんの代表である尾川さんに話を伺いました。今日はありがとうございました。

尾川さん
ありがとうございました。

個人店と大規模チェーン店の戦い方は違う。小さな店のための集客方法を独立前に学ぶ大切さを、尾川さんはインタビューの中でしきりにお話くださいました。尾川さん、ありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

【仁藤洋平プロフィール】 1983年11月1日生まれ 埼玉県川口市出身 都内6店舗の理美容室代表 【店舗経営者として】 理容師になり5年目に、前店長の突然の退職をキッカケに自身が店長に就任。5席で月商105万円、新規客ほぼゼロ、スタッフ3名の赤字床屋の経営を任される。その後2年間で、1席当たり70万円売り上げれば優秀とされる理美容業界で、月商500万円を売り上げる繁盛店になる。怒涛の衰退産業である理美容業界でこの数字は圧倒的。2018年9月には「Chill Chair 高円寺北口店」をオープンするなど新店舗を続々出店中。 【コンサルタントとして】 現在では他店舗のコンサルティングにも力を入れている。店の「ウリ」を発掘し、独自の「スタイル」を軸に売上アップを実現する手法で実績多数。クライアント数は累計350店舗以上(2018年10月現在)。業種は理美容室、飲食店、ネイルサロン、エステサロン、治療院、製菓店、ワインショップ、眼鏡店、スポーツスクール、ダンススタジオ、通販など様々。エリアは北海道から沖縄まで日本全国、海外ではニューヨークなど各地にクライアントがいる。SEO対策に特化したホームページ制作も行なっており、制作実績は70店舗以上。全くのゼロベースからの新規出店プロデュースも手掛ける。 【著者として】 2015年8月に出版した著書「小さな床屋繁盛の法則」は、当時絶大な人気を得ていた芥川賞受賞作「火花」を抜き、Amazon総合ランキング1位を獲得。さらに同年の「Amazon2015年大賞」を受賞した。2016年9月には4冊目となる著書「店舗系マーケター」を出版。 【メディア掲載実績】 ・メンズプレッピー2016年3月号掲載(表紙) ・メンズプレッピー2016年4月号掲載 ・テレビ東京経済情報番組「モーニングチャージ」2016年8月出演 ・・・など多数。