独自の「スタイル」のある繁盛店を作る店舗系マーケター養成講座レポート第5弾。今回は宮城県仙台市の理容室「SUGAR」の代表である佐藤弘幸さんにお話を伺います。
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目次
「縮毛矯正」と「ショートスタイル」がウリの佐藤さん
仁藤洋平(左)佐藤弘幸さん(右)
今日は仙台で床屋をされている佐藤さんにインタビューさせて頂きます。
佐藤さん、よろしくお願いします。
佐藤さんは、最初はアナログ人間というか、そもそもパソコンを持っていない所から始まりました。
今ではしっかりとしたウリを作って、繁盛されています。
メンズ用とユニセックス用の2つのウリを作って、媒体ごとに合わせて宣伝しています。
特に縮毛矯正のウリですね。
ふんわりする縮毛矯正と、メンズで言えば束感ショートスタイルをメインのウリとして打ち出しています。
2代目として店を継いだ
「実家がもともと床屋でした」
23歳でこの業界に入って、東京で修行して、仙台に戻ってからは2代目として仕事をしていました。
ずーっとやってて、いつ独立しようか悩んでたんですよ。
まだ若かったし、慎重すぎてしまって怖かったんですね。
2代目で失敗してる先輩とか色々見てたんで。
そんな時に震災が起きて、それがキッカケで「これは独立しよう」と決めました。
佐藤さんもその不安があって独立を悩んでいたわけですね。
独立後1週間は新規客ゼロだった
「父のお客様しか来ませんでした」
独立するまでは「東京の技術を仙台でやるんだから、絶対うまくいくだろう」と自信過剰になってました。
お店の見た目も、女性も入りやすいように、他の床屋さんとちょっと変わった感じにして。
それで、お店を出してすぐ忙しくなるのかなあと思ったら、1週間お客さんが来なかったんですね(笑)
怖いですね、1週間来ないのはね。
悲しかったです。
東京ブランドがあれば上手くいくと思っていた
「完全に想定外でした」
佐藤さんの考えでは、東京で身に着けた自信のある技術を仙台に持ってくれば、お客さんが集まって、口コミが広まって上手くいくだろうと思っていた?
自信をもって。
そしたら、1週間で1人も来なかった。(笑)
焦りますよね。
地方は街に定着するまで時間がかかる
「そこから集客は伸びたんですか?」
「誰がやってんだろう?」みたいな。
やっぱりこの格好でやってるから、「若い人がやってるんだ」みたいな感じで入ってくる。
僕のキャラクターもあるし、それでどんどん集客が増えていって、少しずつ少しずつだけど売上は伸びてきましたね。
リアルの集客に頼るしか無かった
「通報されたこともありました(笑)」
あとはチラシですね。
チラシはどうやったら読んでもらえるかを考えましたね。
「斜め45度に入れる」とか(笑)
僕もやってた(笑)
そういう時は管理人さんに「萩の月」を持っていったり、饅頭を渡したり。
藤さん
撒きに行くのも自分なので、大変なんですよね。
ポスティングを頼んだこともあったんですけど、業者さんは入れてくれないんです。
その辺に捨てられてたこともあって(笑)
ショックですよね。
ちょっと昔に、郵便局のバイトが捨てちゃったっていうニュースがありましたけど、同じですね。
あと、マンションにチラシをどっさり30枚ぐらい置いていって、怒られたり。
そうやって自分で撒きに行ってたんですけど、やっぱり疲れるし、寒いし……
無駄じゃないとは思うんだけど、撒く時間があったら、お客さんの接客をしたいですし。
夜に行けば通報されたりね(笑)
警察に捕まったり、本当に大変でしたね。
通りがかりとチラシってリアルな集客じゃないですか。
その難しさって、広くリーチが出来ないことなんですよね。
チラシを撒いても、通りがかりに来てもらっても、そこから広がっていかないじゃないですか。
佐藤さんのお店は住宅地にあるじゃないですか。
昔からずっとここに住んでる人たちが大半だと思うんですよね。
最初はチラシを撒いて100人来たかもしれないけど、続かないですよね。
じゃあ、そこで集客に行き詰まって……
集客に行き詰まったし、自分のしたいお客さんが来ないんですよね。
チラシに縮毛矯正とヘッドスパ、束感とか、自分のウリを書いたんだけど、それを求めるお客さんは来なくて。
売上は上がるけども、自分の技術は使ってない。
「楽しくないなあ」「どうしようかなあ」という感じで、すごく迷ってましたね。
店舗系マーケター養成講座に参加した理由
「どんな部分に惹かれましたか?」
求めるお客さんを集められるようになりたかった
「自分に合うお客様を集めたかったんです」
「集客を増やしたい」と「自分のやりたい技術をやりたい」ってことです、一番は。
「求めるお客さんを集めたい」ということで、僕の講座に入って頂いたわけですね。
店舗系マーケター養成講座に参加して良かったこと
パソコンが得意になった
「初めてノートパソコンを買いました(笑)」
あんなアナログの僕がだいぶ成長したっていうことが一番よかったです。
電気屋さんで買ってきたやつをそのまま持ってきて「これ、どうしたら起動できますか」っていうところから始まったんですもんね。
講座ではネットの集客に特化した話をしたので、大変だったとは思うんですけど。
店舗の人はみんなアナログですけど、佐藤さんは特にね。
でも、やれましたね。
ついていくためにやるしかなかった。
佐藤さんみたいにアナログだから、どうやったらいいか分からなかったり、挫折しちゃった人って。
でも、佐藤さんは続けられたわけじゃないですか。
それには理由はありますか?
講師も仲間も優しく教えてくれた
「だからアナログな自分でも出来ました」
仁藤さんの講座でもそうだけど、みんなちゃんと教えてくれるし。
周りの仲間がよくサポートしてくれたし、講師の先生方がやっぱりね。
色々なセミナーに行ったけど、あそこまで親しみやすく、きちんと教えてくれる先生はいなかったです。
僕の講座は、僕が教えることもありますけど、その道のプロを呼んで話してもらうこともあります。
受講してる仲間たちも協力してくれるし、刺激しあえるし、だから続けられたっていうことですよね。
自分で調べる力が身についた
「いちいち人に聞かなくて済むんです」
調べていくのが。
「ググる」っていうことを全然したことがなかったし。Yahooしか使ったことがなかった(笑)
1つググると「あっ、こういうことができるんだ」と。
1つ1つ知識を得てくるとすごく楽しくなってきますよね。
何か分からないことがあったら、ググればすぐに答えが出てくる。
これを聞いてる方々もやったほうがいいですよね。
すぐ質問するんじゃなくて、1回ネットで調べて、自分は何が分からなかったのかを明確にして質問したほうが、自分もより分かりやすいですね。
それまでは「何が分からないかが分からない」って質問だったけども、ググることによって「ここはこういう理由でこうなってるからこう分からない」と、技術と同じレベルで質問ができるようになった感じですね。
だから、まずはググって調べてっていうとこですよね。
よくわからない状態で質問しても、答えの意味が分からないじゃないですか?
集客は確実に増えている
「日々手ごたえを感じています」
某サイトでは新規が月に34名来たときもあった。
それがすごく伸びて「これ行くんじゃない?」と思って、さらにウリを洗練させた。
要は束感と縮毛矯正。
それでやっと自分がやりたいお客さんが来て、徐々に増えて、今は良い感じになってきましたね。
だから、ウリをちゃんと明確化して集客媒体に載せるだけでも効果があるということですね。
ホットペッパーに限らず。
理美容業界だとホットペッパーが有名ですけど、佐藤さんはホットペッパーじゃない媒体ですもんね。
その某集客サイトは。
それに載せるだけで月に30何人来てもらえるっていうのは、どこの地域の人も参考になるんじゃないかなって。
佐藤さんはもっと上を目指してると思うんで、まだまだ満足してないと思うんですけど。
まだまだ満足はしてないです。
やっぱり2代目には2代目の悩みがあるんです。
パソコンを買うとこから始まってるんで。
アナログ人間中のアナログ人間だと思うんで、だいぶスピードも遅い中で、1個1個やって来てると思うんですよ。
佐藤さんとは、今後はさらにPPC広告だったりとかSNS広告だったりとか、いろんな集客ルートを作っていこうと話しています。
佐藤さんの今後の展望は?
「何かお手伝いできることはありますか?」
単価を上げるためにウリを再構築したい
「地方でも高単価でやれることを証明したい」
今の縮毛矯正と束感カット、その辺をしっかり構築し直す。
あとは単価アップ。
僕らの業界でみんな悩みなのは、仙台みたいな地方だとやっぱり単価の安さ。
お客さんの奪い合いになってるし、自分の満足度よりもお客さんをスピードで帰してしまうような感じなんで。
長い時間かけて、しっかりと技術を提供して、それに見合う単価でやっていきたいなと思ってます。
佐藤さんの店は2席しかないから、なおさら単価を上げた方がいいですよね。
体力的にもそうだし、経済的にも。
仙台でもう1店舗やりたい
「やっぱり店を増やしたいです」
やっぱりここは狭くて、スタッフ3人で一杯一杯になるんで。
仙台辺りでちょっと出してみたいなと思ってますね。
じゃあ、次の店を出すときは、もう1人入れてやっていこうっていうとこですよね。
これから独立開業する人に伝えたいこと
「これを読んでいる方にアドバイスをお願いします」
これを読んでいる方に、佐藤さんからアドバイスがあれば教えてもらえますか?
もはや「ネットは苦手」なんて言ってられない
「自分の殻を破らないといけない」
「自分はネットができない」とか「アナログ人間だ」とずーっと思ってても、やっぱり勇気をもって飛び込まないといけない。
それがこの講座なのかなと思いますよね。
講師陣の人もみんな優しいんでね。
あと、信用できるじゃないですか。
同じ業界の人がコンサルやってるってことで、あまり不安はないと思うんですよね。
薬剤の関係で。
その時も不安じゃなかったんですよ。
でも焦らなかった?
講座の中で問題解決の方法を明確にしてもらえたので。
そういう面でもやっぱりこの講座に入って良かったなと思いましたね。
今やれることから取り組んでいこう
「簡単なところから始めればいい」
佐藤さんの場合は、最初は某集客サイトの掲載情報を変えるとか、新しく掲載するところを見つけることから始めたじゃないですか?
それって別に、実際やってみると難しくないじゃないですか?
あとはそこに掲載するお店のウリを言語化するだけ。
ぜひ今すぐできる部分から僕は始めてもらえればと思います。
そんな感じで大丈夫でしょうか?
佐藤さんとは結構付き合いも長くなってきてるんですけど、今後も色々やり取りさせてもらいながら、一緒に繁盛店を作っていけたらなあと思います。
佐藤さんが言ってた店舗展開も叶えてもらえるように、僕も協力できることはしたいなあと思いますので、今後ともよろしくお願いします(笑)
佐藤さん、ありがとうございました。