【未来の店舗経営②】理美容業界に思うこと

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令和時代の店舗経営のヒントを探る「未来の店舗経営」連載企画第2弾。今回は「理美容業界に思うこと」について話します。

音声版はこちら

理美容業界の平成の遺産

仁藤洋平 多田哲也「理美容業界に思うことについて話します」

仁藤洋平
こんにちは、仁藤です。

今日も多田さんと対談をしていきたいと思います。

よろしくお願いします。

多田さん
よろしくお願いします。

仁藤洋平
前回は多田さんの経歴について聞かせて頂きました。

聞いてる人の世界が広がったっていうか「こんな世界があるんだ」って思ってもらえたのかなと思うんですけども。

多田さん
本当ですか。

良かった。

ありがとうございます。

仁藤洋平
多田さんは色々な活動をされているわけですけど、とはいえ軸は理美容業界じゃないですか?

僕らがいる業界っていうのは。

今回は「理美容業界に対して思うこと」について、2人で話していきたいなあと思います。

まず多田さんから何かあります?

今の理美容界の流れについて。

そもそも多田さんは美容歴何年ぐらいですか?

多田さん
22年ですね。

結構長いんです(笑)

仁藤洋平
カリスマブームの時はもう美容師?

多田さん
その時に運良く美容師をしていました。

仁藤洋平
そういうことですよね。

そこから始まって、理美容が全盛期から落ちてきて、今だとBarberブームだったりとか、オーシャンさんという店ができたりアルバムヘアーさんができたり、そういう今の状況を見てどうに思いますか?

課題①:夢を見られない仕事になっている

仁藤洋平 多田哲也「昔はもっとワクワクしていましたね」

多田さん
さっきこのお題を頂いて、思いついたことが2点あります。

別に自分が業界を批判できたり、述べられるほどの立場じゃないから、本当に「ちょっと思うこと」なんですけど。

やっぱり自分が美容師を始めた時って、すげえ夢があったし、すごいワクワクしてたんですよね。

最近は、そのワクワクがちょっと少ないのかなと思う。

夢を見られなくなっている業種なのかなって。

現実的な考え方の人が多い世代ではあるし、そういう風になっちゃってるなっていうのが1つ。

2つ目は経営者側の問題。

やっぱり似たり寄ったりのお店が多いじゃないですか?

他人の土俵って言ったら失礼ですけど、他店を真似してお店を作っていたり、「あそこはこうやってるからこうやろう」とか、そういう経営者が増えちゃってるなと。

面白みが減っちゃってるかなと思いますね。

仁藤洋平
均一すぎちゃってるというか、そういうとこですね。

多田さん
他の店も気になりますけどね。

仁藤洋平
もちろん気にしなきゃいけないとは思うんですけどね、お店をやる上では。

「給料低い」「労働時間長い」など世の中のイメージが悪い

仁藤洋平 多田哲也「理美容業界のキツさをみんな知ってる」

仁藤洋平

では、まず1つ目の「ワクワクが足りない」ことについて話したいと思います。

まあ、理美容業界ってよく言われますけど、低所得じゃないですか?

最低年収ランキングでも、いつも最下位のほうにいますし。

カリスマ美容師時代って、僕はまだ専門学生か、高校生か、もっと下かもしれない。

中学生ぐらいだったかな?

たしか木村拓哉さんのドラマ「ビューティフルライフ」をやってたときがカリスマ美容師世代だったのかなと思うんで、たぶん僕、中学生ぐらいなんですけど。

あの時って、まだ化けの皮が剥げてなかったっていうか、華やかな世界としてしか見られてなかったじゃないですか。

だからすごく憧れられたんだけど、蓋を開けてみたらメチャクチャ大変。

普通の一般企業で勤めるよりも大変で、残業も関係ないし、練習しなきゃいけないし、休みもメチャクチャ少ないし、しかも給料はメチャクチャ安いみたいな。

理美容業界の裏側を知っちゃって、それがどんどん今流れてるじゃないですか、世の中に。

もう一般の人も知ってるじゃないですか。

「美容師ってお金を持ってない」とか(笑)

世の中的にそういうイメージになっちゃってる。

夢を描けないっていうか、「独立しても1人でやればいいや」っていう感じになっちゃってるのかなあとは思うんですよね。

その気持ちは分からなくはないし、僕もあんま勧めたくないなと思うんですよ、正直(笑)

今の中学生とか高校生に「美容師やれば」って軽はずみには言えないとこがやっぱあるじゃないですか。

でも、もちろん、良い仕事ではあると思うんですよ。

自分の技術を身につければ、それを提供してお金をもらえるって結構すごいことじゃないですか。

多田さん
そうですね。

仁藤洋平
物を作って売って、じゃなくて、技術で金もらえるって結構すごいし、直接「ありがとう」って喜んでもらえる。

すごくやりがいのある仕事ではあるのかなあとは思うんですよね。

美容師自身が自分で切り開こうとしていない

仁藤洋平「美容師にも問題があると思うんですよね」

仁藤洋平
ただ、何だろうな…夢を描けないっていうのは、自分で切り開こうとしてないんだと思うんですよね、僕は。

多田さん
まあ、それもありますよね。

仁藤洋平
結構それが大きいのかなと思ってて。

特に今は、色々やりようがあるじゃないですか?

昔は足で稼ぐしかなかったと思うんですよ。

駅前に行って、モデルさんを取りまくったりとか、誕生日DMを書くとか(笑)

多田さんもそういうのをやってたと思うんですけど。

今の時代は、無料のツールを使えば何でも出来る

仁藤洋平
今だともっとやり方があるじゃないですか。

SNSがあって、YouTubeもあって。

そういうのを全部淡々とやれば結構いけちゃうんじゃないかなと。

多田さん
だと思いますね。

面倒臭いことを面倒臭がらずに普通にやるだけで全然違うんだけど、普通のことを普通にできないんですよね。

Youtubeでチャンネル登録者60万人を集め、オーシャントーキョーに就職した大学生

仁藤洋平
そうなんですよ。

だから、いましたよ。

オーシャンさんに入った子で、もともと大学生で、髪のセルフセットの動画をいっぱい上げてた子。

YouTubeのチャンネル登録者数が何十万人にもなって、それを活かして美容師になった。

大学行ってたときは、別に美容師じゃないじゃないですか。

だからYoutubeを活かして美容師になろうと思って、専門学校に行って、オーシャンさんに就職したらしいんですよ。

セルフセットなどの動画を投稿している人気Youtuber「もるさん」

仁藤洋平
オーシャンさん側も当然、嬉しいですよね。

だってチャンネル登録数がそれだけあったら、お客さん連れて来れるんだろうなとも思うし。

美容師やる前から色々な情報発信してるヤツって貴重じゃないですか。

お店の集客もしてもらえるわけだから、そういう人はもちろん評価もされやすいし。

オーシャンさんって、たぶん何百人も面接に来ると思うんですけど、その中から選ばれる。

そうすると、世界も広がるじゃないですか。

だから、今やれることを考えて、やっちゃえば、将来は結構広がってくるんじゃないかなあと思うんですよね。

やりたくて始めた仕事なんだから、やろう

多田さん
美容師でもネイリストでも、それを目指すときって、やっぱり「すげえなりたい」と思って始めると思うんですよ。

理美容師さんは特にそうじゃないですか?

国家資格を取らなきゃいけないという壁を乗り越えてでもなりたいって思うわけだから。

もちろん、例えば親が美容室をやってて、その敷かれたレールで始めた人も多少入ると思うんですけど。

大体の人が自分で選んでるはずなんですよ。

仁藤洋平
そうですよね。

自分の家が美容室であっても、結局は自分で選びますもんね。

多田さん
そうですね。

誰かに決められんじゃなくて、自分がなりたくてなったはず。

「やりたくて始めたんだからやろうよ」っていうとこなんですよね。

仁藤洋平
そうなんですよ。

多田さん
それが例えば、お店のやり方がどうこうでぶち当たったり、縮こまったりして、自分から行動を取れなくなっちゃってる人が多すぎる。

どうしたらもっと働く環境が良くなるのか?

仁藤洋平「うちのスタッフも含めてですけど・・」

仁藤洋平
うちの店のスタッフも含めてそうなんですけど、あまりにも雇われの意識が強すぎる。

与えられた仕事だけこなすみたいな。

それがすごくもったいなくて、自分の将来とか世界を狭めちゃってると思うんですよ。

多田さんも最初はもちろん雇われだったわけじゃないですか?

たぶん、上司に言われてないことも、いっぱいやったんじゃないかなあと思うんですよね。

自分のポジションは自分で作る

多田哲也「揉めることは悪いことじゃない」

多田さん
まあ、そうですよね、

「これをやりたい」「こうしたい」「ああしたい」という気持ちがたくさんあったから、衝突も多かったし、オーナーと喧嘩なんか当たり前……

仁藤洋平
そうなんですよね(笑)

多田さん
当たり前に喧嘩してたし、曲げてまでやりたくないっていう気持ちがあった。

仁藤洋平
そうやってぶつかりつつも、自分のポジションを確立して、やれることをやれる環境を作っていったんじゃないかなあと思うんですよね。

多田さん
そうですね。

仁藤洋平
で、早い時期に独立した。

お客さんを持ってちゃうっていうことは、業界的にはタブーだと思うんですけど、それはどうしたんですか?

多田さん
完全に100%連れていきました(笑)

ただ、僕の場合は普通とはちょっと違くて。

23のときに独立したんですけど、19歳か20歳の時にオーナーとすげえ大喧嘩しちゃったんですね。

殴り合いに近いぐらいの。

で、「もう辞める、独立する」ってなって、オーナーも「辞めろ」って。

「じゃあ、今ある予約分だけこなして辞めますね」って言ったら、次の日に冷静になって謝ってきてくれた。

そして「もう1店舗出すからこっちの店長をしろ」って、この空間ぐらいのセット面2席の小さな店を、僕+アシスタントに任せてもらったんですよ。

それを3年間やった。

つまり、雇われ店長だけども完全に経営者と同じ。

その3年間1回もお店に来なかったし、オーナーは(笑)

仁藤洋平
(笑)

多田さん
もう経営してんのと一緒なんですよ。

100%自分の顧客しかいない状態で、そこを辞めて独立すると、もうそのお店は潰れちゃうわけなんですよ。

自分のお客さんしかいないから。

そこを買い取ったっていう形なんです。

仁藤洋平
なるほどね。

買い取ってるんですね。

じゃあ全然OKですよね。

多田さん
そうなんですよ。

お客さんとその空間を買っちゃったんです。

そこでしたかったわけじゃないんですけど、潰したくはなかったから。

だから完全円満。

仁藤洋平
せっかくお客さんもついてるしね。

多田さん
そうなんですよ。

仁藤洋平
ある程度の売上も上がってたでしょうからね。

多田さん
オーナーにとっても多分お金が入ってくるからすごいクリーンだし、僕も3年間のノウハウがある。

仁藤洋平
「今まで通りやっていけばいい」っていう感じですね(笑)

多田さん
それだけです(笑)

で、アシスタントと2人きりっていうのがすごい嫌だったので、アシスタントは辞めてもらって、元の会社に戻して、自分1人で始めました。

それで、ある時に「やっぱり1人は無理だな」と思って、「でも、1人雇うのは嫌だから大きくしよう」と思って移転したっていう。

仲間と愚痴ってる場合じゃない

仁藤洋平
今の子たちって、摩擦が起きることを嫌がると思うんですよ。

人との争いをひどく嫌がる子が多いと思うんですよね。

若い人が聞いてるだけじゃないと思うし、僕ら世代にもそういう人多いんですけど。

多田さん
そうですね。

仁藤洋平
でも、やっぱ年齢じゃないのかな。

争いを嫌がる人が日本人は多いのかもしれないですね。

でも、ガンガンやっちゃった方が良いですよ(笑)

多田さん
意見は言わないと。

仁藤洋平
そうすよね。

「何で言わないのかな?」と思っちゃうんですよね。

主張しないで、ストレス溜めて、「この会社つまんない」「この業界つまんない」「給料少なくてふざけんな」って、ただ思ってるだけじゃね。

上司にどんどん言っちゃえばいいのに。

多田さん
そうですね。

誰かに愚痴を言うぐらいだったら、面と向かって言ったほうが良い関係になると思いますね。

変化は自分で起こさないといけない

仁藤洋平
喧嘩をするんじゃなくて、ただ自分の意見を伝えればいい。

それに対して経営側は「じゃあ、こういう数字を出したら給料上げる」「この条件なら休みを増やす」とか、有益なディスカッションになっていくと思うんですけど。

その話し合いすら嫌がる人が多いと思うんですよね。

それすらしないで、今の生活とかルーティンを変えたくなくて、面倒臭がってる人が非常に多い。

仁藤洋平
さっき言ったSNSに投稿するとかも結構面倒臭いじゃないですか、ぶっちゃけ(笑)

多田さん
面倒臭いですよね。

仁藤洋平
それよりも、普段やってるシャンプーとか、カットとか、パーマをただこなしてるほうが楽じゃないですか?

でも、それだけやってると、結局、世界も広がっていかないし、未来も描けなくなってしまう。

だから、どんどんストレスも溜まっていったり、この業界にやりがいを感じなくなったりしちゃうと思うんですよね。

まあ、実際面倒臭いけど……

多田さん
面倒臭いんでしょうね。

仁藤洋平
多田さんは面倒臭く感じないタイプですか?

多田さん
感じないんですけど、「面倒臭い人もいるんだろうなあ」とは思います。

技術以外にも学ぶべきことはある

仁藤洋平「やるしかないから、やってきた」

仁藤洋平
僕はメチャクチャ面倒臭いんですよ。

ぶっちゃけ誰とも争いたくないんですよ、僕も。

だけど、言わずにゃいられないタイプなんで。

僕も普通に雇われでくすぶっていて、クラブばっかり行ってたんですけど、そこからたまたま、経営側を任された。

雇われ店長を任されて、そこから自分で少ない頭と給料を振り絞って、色々な勉強をして、ネットのマーケティングを駆使して、売上をどんどん上げていった。

そこら辺もぶっちゃけチョー、面倒臭かったんですよ。

僕は現場にもいたんで、お客さんもやりつつ、夜寝る間を惜しんで、そういう勉強をして。

パソコンをカタカタして、集客サイトに載せる文章を作ったり、ホームページの素材を集めたり、何かの報告を出したり、そういう慣れてない作業。

僕はパソコンを25歳ぐらいで初めて買ったので、全然慣れてなかったんですよね。

それもDJやるためにパソコンを買ったぐらいなんで、ネットサーフィンかDJのためにしか使ってなかった。

だから、マーケティングのためのパソコンではなかったわけですよ。

でも、やらないと売上上がらないし、もちろん自分の給料も上がらないし、将来も広がらないし、もうやるしかないからやってた。

そういったことから逃げちゃう人が非常に多い。

僕は面倒臭いけどやるしかないからやってたんです。

でも、多田さんは結構やれちゃうタイプなんですか?

多田さん
うーん、そもそも僕が仁藤さんにすごい興味があった理由が、マーケティング。

僕はどっちかっていうと外注しちゃう方なんで…面倒臭い(笑)

自分がすごい現場人間だったから「マーケティングを勉強しよう」なんて思わなかったんですね。

集客のためのこととか、技術のためのことって、面倒臭がらずにやれたけど。

だから「専門外のことを勉強してる仁藤さんってすげえなあ」っていうのがありましたね。

技術がないから、マーケティングをやるしかなかった

仁藤洋平
僕の場合は、技術が何もなかったので。

「じゃあ、勝つとしたらどうしよう?」「マーケティングって、店舗じゃ全然できてないな」って何となく思った。

チラシを撒いてたけど、あまり効果がなかったし「やっぱり今はネットなんだろうな」と。

「自分も店を探すときに検索したりするしな」って。

「じゃあ、ネットに力を入れてみよう」と。

やったことなかったんでそこをやるしかない。

それしかないって思ってたから、やっただけなんですけど。

多田さんだってWebマーケティングは外注したかもしれないですけど、でも、それは「Webやらなきゃいけない」と思ったからこそプロに外注したんだと思いますし。

他のお店とどう差別化するかというとこで、自社ビルを建てたりとか、色々やってきたわけですよね。

だから、ちょっと面倒臭いこともやろうよっていう。

それが将来を広げていくのかなあと思うんで、今これを読んでる方はぜひ。

将来のために、目の前の面倒臭いことをする

多田さん
楽しいこととか、面白いことをやりたいがために、面倒臭いことが必要っていうことですね。

仁藤洋平
そう。

本当そう思うんですよね。

だって、今の美容製品作ってるのだって楽しいですか、それ?

多田さん
全然楽しくないです(笑)

仁藤洋平
ね?(笑)

多田さん
店舗業の方が楽しいっすよね。

「ありがとう」って面と向かって言ってくれるって、きれいごとじゃなくて、やっぱり嬉しいですよね。

仁藤洋平
多田さんって作品を作ることもあるじゃないですか?

ヘアスタイルを作るのも楽しめるタイプだと思うんで。

そういう充実感を店舗業って得られやすいと思うんですけど。

美容商品を作るって地道な作業じゃないですか?

多田さん
そうですよね。

お客さん見えないですもんね(笑)

仁藤洋平
(笑)

そうですよね。

でも、それだって今後の将来のためですもんね。

多田さん
そうですね。

今やりたいこととか、自分がやってみたいなって思うことって、次々出てくるじゃないですか?

1人や夫婦でされている小っちゃな美容室っていっぱいあって、僕も始めはそれだったんですけど「一生はできない」と思って、そのやり方は1年ちょっとで辞めちゃったんです。

でも、一生ラーメンを作ってる人もいるわけじゃないですか、頑固なラーメン屋とかで。

それはそれですごいことだし、面倒臭いことをずーっとやってるんですよね。

みんなやってるわけなんで、僕もやろうって。

楽しいことに面倒臭いことがくっついてくるから。

僕も夜な夜なパソコンを触るし(笑)

仁藤洋平
そうですよね(笑)

多田さん
はい(笑)

仁藤洋平
僕はあんまり、自分のクライアントとか相談に来た人のお店をかっこいいなって思ったことないんですけど(笑)

でも、多田さんの店は本当おしゃれでセンスを感じます。

多田さん
ありがとうございます。

仁藤洋平
ちょっと上からみたいであれなんですけど、それもご自身でデザインされてるって言ってたじゃないですか?

それも楽しいとは思うんですよ。

多田さん自身が楽しくてやってると思うんですけど、でも、面倒臭いじゃないですか?

表裏一体というか(笑)

自分で絵を描いたりとか、それを業者さんに指定したりとか、自分でどっかから仕入れてきたりとか。

だって、LA行って仕入れたりするんでしょう?

多田さん
してます、してます。

仁藤洋平
してますもんね(笑)

パリ行ったりとかね。

デザインのソースを集めるために。

それは楽しいとは思うけど、面倒臭かったりもするわけじゃないですか?

多田さん
そうですね。

仁藤洋平
でも、そういうことをやるからこそ、高松でNo.1のお店になれたりとか、9店舗出せたりとかしてると思うんで。

今だったらやれることはいっぱいあると思うんで、個人でも。

多田さん
そうですね。

仁藤洋平
だったら、頑張ってほしいなとは思いますけどね。

課題②似たり寄ったりの店が溢れている

仁藤洋平 多田哲也「2つ目の課題について話しましょう」

仁藤洋平
2つ目は何でしたっけ?

多田さん
他人の土俵で戦ってる。

仁藤洋平
周りの目を気にしすぎちゃうっていうとこですよね。

それはありますよね。

流行や周りの声を気にしすぎ

仁藤洋平 多田哲也「結局、「人間力」がないとダメ」

仁藤洋平
何なんのかな。

理美容業界は特に感じるんですけど、結局今の店が上手くいってなかったり、もっと売上を上げたいと思ったときに、周りが何をやって売上を上げてるのかとか、どういう技術を取り入れてるのかとか、情報が色々入ってくるじゃないですか?

ディーラーからとか同じ業種の仲間から「縮毛矯正の薬剤がどうの」「パーマがどうの」「カラーがどうの」って。

それを気にしすぎちゃってんのかなあとは思うんですけどね。

それを取り入れたり、練習したり、仕入れることって別に悪いことではないとは思うんですけど。

でも、結果的に周りと同じような店になっちゃってると思うんですよね。

周りを気にすることによって、結局周りと同じような店になってしまう。

多田さんの店ってそこら辺どうなんですか?

多田さん
僕は最初からそういうことを全然気にしてなかったんですよ。

でも、僕は今も技術者をしてるから、薬剤も気になるし、良い物を揃えたいとは思いますね。

自分のやることのクオリティを上げるためっていうのと、お客さんのためでもあるから。

だから、ずっと探し続ける必要はあるんですけど、それを変えたからって、お客さんが増えるわけでも、売上上がるわけでもない。

それは内部のことでしかないから。

結局、自分のファンとか、お店のファンを増やすことの方が大事なこと。

やっぱり人対人の商売なので、人を集める、人に好かれる、魅力のある人になる。

そういうことのほうが必要なんだろうなっていうのは思います。

人間力がすごい必要な要素なんだろうなって思いますね。

仁藤洋平
そうですね。

理美容業界に限らず、飲食店だって、その人が良ければ行きたくなる。

だから、周りを気にしすぎちゃってもメリットがない。

周りに合わせるのではなく、逆を行く

仁藤洋平
リサーチとしては良いと思うんですよ。

「あの店はこういうことをやってる」とか「こういう情報が入ったから参考にしよう」とか、そういうことは全然やっていいと思うんですけど。

それをどう自分の店に活かすか?っていうとこですよね。

それを入れるか入れないかもそうだし、「あっちがそうやってるんだったら、うちは違うことをやろう」とか。

僕はそういうことしか考えないんで(笑)

だって、同じような店にしたくないじゃないですか?

多田さんもそうだと思うんですけど。

多田さん
そうですね(笑)

仁藤洋平
内装、外装も含めてそうですし、お店で提案することだったり、作るスタイルも。

僕は、同じような店にしちゃう人の気持ちが、全然分かんないタイプなんですよ。

多田さん
分かんないですね(笑)

仁藤洋平
そうですよね(笑)

多田さんもそういうタイプだからこそ、僕に会いに来てくれたのかなあと思うんで。

だから、周りを気にして、同じ土俵に上がっちゃダメ。

周りの逆を行かないと。

自分がその店に行く理由を考えると、ヒントが見つかる

多田さん
そうですね。

例えば自分がご飯を食べに行くお店とか、飲みに行くお店とか、行きつけになるお店には理由があると思うんですよ。

1回ぽっきりしか行かないお店もあるし。

行く理由の1つに「このマスターとしゃべりに行こう」っていう、人ありきの理由があるじゃないですか。

他にも「あそこのあれが飲みたい」「あそこのあれが食いたい」っていう商品目的の理由だったり、「あの空間が好き」っていう理由もあるかもしれない。

「ウリ」が明確にあって、そこを目指して行っていると思うんですよ。

仁藤洋平
確かに。

多田さん
美容室もそうあるべきだと思うんですよね。

色々な要素を兼ね備えなきゃいけないけど、人間力だけでいっちゃう人もいるし、空間の力もでいく人もいるし、いろんな要素が掛け合わされて流行っていく。

今だとSNSもあるから、尖ってる部分を打ち出すことも可能だし。

そういう明確な理由があって人は来ると思う。

美容室じゃなくても、ホテルとか飲食店に行くと何か感じますよね。

「ここもう1回行こう」とか「ここはもう行かないなあ」とか、それにはやっぱり理由があるというか。

仁藤洋平
なるほどね。

だから同じ業種だけじゃなくて、ホテルとかもそうだし、色々な業種を見てリサーチした方が良いと。

多田さん
理由は絶対あるから。

仁藤洋平
でも、やっぱり美容師を個人でやってるなら、やっぱり人間力っていうとこですよね。

多田さん
そうですよね。

絶対的に必要ですよね。

仁藤洋平
そのためには、他の人を気にするんじゃなくて、自分がどういうものが好きなのかとか、どういう技術が好きなのかとか、どういうスタイルを生み出したいのかとか、自分のカルチャーだったりとかセンスとか、そういうところをどんどん磨いていって、自分を作り上げることが大事だと思います。

多田さん
そうですね。

SNSの情報より、自分にフォーカスする

仁藤洋平「誰かと比べてもしょうがない」

仁藤洋平
今ってすごい情報過多な時代になっちゃってるから、もうすごくいろんな情報が来ちゃうじゃないですか。

SNSを開けば「あいつが何か賞を取った」やら「売上をこんなに上げた」「こんな給料もらったとか」「海外に行ってる」「こんな高級なものを買った」とか。

それを見ちゃうからすごい気になっちゃうんだと思うんですよ。

でも、それもぶっちゃけ裏側はどうなのかもよく分かんないし、表面だけの情報なんで。

多田さん
良いことしか書かないですからね。

仁藤洋平
そうそう(笑)

多田さん
僕もそうですけど(笑)

仁藤洋平
だから、周りを気にしすぎちゃってもしょうがないんですよね。

それも結局、自分が何もやってないから気になっちゃうと思うんですよ。

だから、自分にフォーカスして、今やれることを粛々と淡々とやる。

そうすれば周りが気にならなくなると思うんですよ。

それをやってないし、自分の店の環境を変えようともしてないし、自分は何もしてないから周りが気になっちゃうと僕は思ってるんで。

多田さん
そうですね、確かに。

仁藤洋平
もうちょっと自分にフォーカスして色々やっていくほうが良いんじゃないのかなあとは思いますけどね。

次回は「多田さんの経営者人生」について聞きます!

仁藤洋平 多田哲也「次回はもっと楽しい話をします(笑)」

仁藤洋平
ということで、ちょっと真面目な話になっちゃったんですけども、理美容業界に対して思うことについて話してきました。

次回は、多田さんがどうやって成功してきたかについて話します。

ってことで今日は以上になります。

今日もありがとうございました。

多田さん
ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

【仁藤洋平プロフィール】 1983年11月1日生まれ 埼玉県川口市出身 都内6店舗の理美容室代表 【店舗経営者として】 理容師になり5年目に、前店長の突然の退職をキッカケに自身が店長に就任。5席で月商105万円、新規客ほぼゼロ、スタッフ3名の赤字床屋の経営を任される。その後2年間で、1席当たり70万円売り上げれば優秀とされる理美容業界で、月商500万円を売り上げる繁盛店になる。怒涛の衰退産業である理美容業界でこの数字は圧倒的。2018年9月には「Chill Chair 高円寺北口店」をオープンするなど新店舗を続々出店中。 【コンサルタントとして】 現在では他店舗のコンサルティングにも力を入れている。店の「ウリ」を発掘し、独自の「スタイル」を軸に売上アップを実現する手法で実績多数。クライアント数は累計350店舗以上(2018年10月現在)。業種は理美容室、飲食店、ネイルサロン、エステサロン、治療院、製菓店、ワインショップ、眼鏡店、スポーツスクール、ダンススタジオ、通販など様々。エリアは北海道から沖縄まで日本全国、海外ではニューヨークなど各地にクライアントがいる。SEO対策に特化したホームページ制作も行なっており、制作実績は70店舗以上。全くのゼロベースからの新規出店プロデュースも手掛ける。 【著者として】 2015年8月に出版した著書「小さな床屋繁盛の法則」は、当時絶大な人気を得ていた芥川賞受賞作「火花」を抜き、Amazon総合ランキング1位を獲得。さらに同年の「Amazon2015年大賞」を受賞した。2016年9月には4冊目となる著書「店舗系マーケター」を出版。 【メディア掲載実績】 ・メンズプレッピー2016年3月号掲載(表紙) ・メンズプレッピー2016年4月号掲載 ・テレビ東京経済情報番組「モーニングチャージ」2016年8月出演 ・・・など多数。