1 人営業で月300万円売り上げる美容室の裏側を明かす「次世代エクステの秘密」連載企画第3弾。
前回の記事では、次世代エクステの技術的特徴について聞きました。
今回は、山本さんがどのようにして次世代エクステを習得したのか?その開発秘話を紹介します。
<山本さんの技術を詳しく知りたい方はこちら>
「自然に馴染むエクステ」を探求し続けた20年
こんにちは。仁藤です。今日も次世代エクステについて話していきたいと思います。山本さん、よろしくお願いします。
今回で3本目になるんですけども、前回は「今までのエクステの問題点」と次世代エクステがその問題点を解消できてるというところで話してきました。
今回は山本さんが「どうやって今の次世代エクステの技術に行きついたのか」というところを話していきたいんですが、最初にエクステに注目したのって、どういったキッカケだったんでしょうか?
「エクステを武器にしたい」と美容師初期から注目
「なぜエクステに興味を持ったかというと…」
20年ぐらい前に美容師になったんですけど、その時からエクステにちょっと興味があったんですね。
そうです。普通の美容師です。
で、就職するときにエクステをやってるお店を探してたんですよ。その当時「エクステって何だ?」っていう。やってるところがほとんどなかったんですよ(笑)そこで、エクステをやってる美容室に就職して。
エクステを武器にしたかったんですね、自分の中で。人と違うもので戦いたいっていう思いなんで。エクステを武器にしてる人ってあんまりないので、それ(エクステ)を自分の武器にしたくて「もっと習得したいな」と思ってエクステを学んでいったっていう感じですね。
宣伝なしでも客が溢れかえったギャルブーム時代
90年代ギャルブームのイメージ(Google検索)
なるほど。
これを聞いてる人って普通の美容師さんがすごく多いと思うんですけど「何でわざわざエクステに注目したのかな」って思ってる人がいると思うし、何でそれを導入して技術を身に着けようかなと思った方もいると思うので、今回こうやってお話を聞いてるんですけど。
やっぱりエクステを自分で習得するようになってから、エクステブームっていうのがあったと思うんですよね。そのときはどうだったんですか。やはり繁盛もしたんですか?
そうですね。その時はもうすごかったです。
エクステブームの時は宣伝なんかしなくても、お客さんが溢れかえってました。
でもその時は、ギャルとか高校生ばっかりです。
山本さんが自分のお店を出されたときは、もうエクステブームだったんですか?
そうです。もともと働いていた系列店を任された時が、ブームだったんです。ブームの時はまだ独立してなくて、雇われ店長。
ギャルブーム終焉で一気にどん底に
そうですね。何年か、ずーっと続いたんですよ。
何年か続いたんですけど、ブームが去った時に、従業員に給料を払うのがやっとだったりとか、材料費を払えなかったりとか。そのブームが去った…去りそうなときに独立したんですよ。
そうです(笑)
去りそうなときに独立して、そのときに従業員がいたんですけど、もう給料を払うのがやっとだったり、材料費も払えなかったり、遅れちゃったりとか。
家賃、光熱費が払えるかどうかドキドキするみたいな。毎月、そういう生活でしたね。
「ギャルブームの後はどん底でした」
そうです。悪かったです。ちょうど、落ち気味な時に(笑)そうなんです。
それはギャルブームというか、そういったときですよね。
「ギャル・高校生向け」ではお客さんの息が短い
「そこで店のスタイルを変えたんですか?」
じゃあ、そこからなんで今の次世代エクステにたどり着いたんですかね。
それまで高校生とかギャルとかっていうのをターゲットにしてたんですけど、そうすると、うちのお店が「高校生サロン」「ギャルの行く店」というイメージが付いちゃったんです。
そうすると、高校を卒業すると来なくなったりとか、20歳超えたら全く来なくなるということが起きてしまって、そこで何か悲しいなと思って、ターゲットを変えようと決意したわけです。
リピートしてもほんと高校生だけとか、その子のその時のブームで終わりとか。
山本さんに頼む理由がないですもんね。お店に行く理由が。
「大人のエクステ」に店のスタイルを変更
要は、ギャルの子もギャルを卒業した後にも来てもらえたりとか。ギャルじゃない一般の人にも来てもらいたいっていうとこで、大人のエクステというのを考えついたというとこなんですね。
徹底的なアンケート調査で「次世代エクステ」のヒントを発見
でも、山本さんがそれまで得た技術が、そのまま大人のエクステのターゲットの方々に提供できるものだったんですか?
いや、またそこでやっぱいろいろ勉強しました。自分の中で。
まず、来たお客さんに「今までどこで付けてたか」「何が嫌だったか」とか今までの不満を全部聞いていったんですよ、新規のお客さんに。徹底的に。
「あ、じゃあ、その逆をやりゃあいいじゃん」っていうことですよね(笑)
なるほどねえ。じゃあ、地道にそういうアンケートというのを取っていったんですね。
それがまさに前回、2本目の音声で話していただいた問題点だったんですね。 で、それの逆をやろうと。
エクステを理解している美容師がいない
全て改善させればいいっていうとこですよね。そこからご自身で練習とか勉強をしたんですか。
そうです。で、やっぱり
エクステを理解してる美容師さんがいないって分かったんですよ。日本に。
だから「これはもう自分で研究しなきゃいけない」ってなって、自分でいろいろ研究してエクステの理論っていうのを確立したんです、自分の中で。
なるほどですね。じゃあ、もう全く新しいというか、山本さんだけの知識と技術なわけですね。
そうですよね。要は今までアンケートを山本さんが取っていって、いろんなサロンでやられてきたお客さんが、いろいろと問題点を出してくれたわけですよね。
で、1個もそれを改善できているお店が無かったわけですもんね。
だから山本さんは、独自で研究&練習して生み出した理論があるっていうことですね。
美容師が分からないことは、お客様も分からない
やっぱり美容師さんがエクステのことを分かってないので、当然お客さんも分かってないじゃないですか。
そうですよね。なので、
お客さんに教えなきゃと思ったんですよ。「エクステってこういうもんなんだよ」とか。そこを説明してくれる店がないので、付ける前にとことん説明するんですよ。
「なぜこの髪型が馴染まないか」とか「なぜこんだけ本数が必要なのか」っていうのをちゃんと納得いくまで説明して、それで納得した人だけをやるっていう感じです。だから当然こんだけ値段いきますよっていうのを分かってもらえるので。
「お客さんに教えてあげないといけないんです」
なるほどですね。山本さんのお店は5万とか単価を取ってるけど、それなりに材料費がかかってるんですよね。
そりゃそうですね。「そりゃあの単価になるよ」っていうのが、お客さんもイメージしやすいってことですよね。
たぶん、今までいろんなところでエクステをやられてるお客さんが、山本さんのとこに駆け込んで来たりもすると思うんで。
今までのエクステを受けてきたときに、じゃあエクステ何本付けたらいくらとかいうのもわかるから、それに対しての金額っていうのがイメージもしやすいですしね。
そうですよね。そこから始めなきゃいけないんですよね。今までのイメージが悪すぎるから……
「だけどその分馴染まないよ」っていう話も山本さんが丁寧に…
ストレートでも馴染むエクステスタイルを発信
なるほど。それから次世代エクステを習得して、お客さんに提供するようになってからは、お店も上手く行き出したんですか?
そうですね。かなり上手くいきましたね。
ただ、最初はやっぱ「エクステ=ギャル」っていうイメージがすごくある中、大人のエクステなんて言ってるとこはうち以外全くなかったので(笑)ビフォー・アフターをどんどんネットとかで出しました。
しかも、ストレートで馴染むっていう。巻いたスタイルじゃないのをどんどん出していったんです。
山本氏の美容室「セクション」のinstagram
「ストレートで馴染む」っていうのをどんどん出していって。1人1人教えていって、そこから口コミでどんどんちょっとずつ広めてもらってっていう。
そして現在は、予約の取れない超人気店に
「今はめちゃくちゃ繁盛してますよね(笑)」
で、僕のスクールに入ってネットでも発信する方法を覚えて。
そしたらもう全国から来るようになったっていうことですよね。
そこがすごいですよね。
やっぱりそれだけ確立したもの、本当に山本さんだけの技術だから、それは遠くからも来ていただけますよね。だって山本さんの店でしか、受けられないわけですからね。今はもう相当上手くいってるっていうことですよね。
1人では限界がある
次世代エクステを美容師に広めたい
そうですね。もっともっとエクステの本当の良さっていうのを知ってもらって、悩んでる人たちを助けてあげたいって思ってます。
「エクステの魅力を伝えていきたいんですよね」
なるほど、そうですよね。だって、山本さんは出来ても1日5人で、それも全国からもお客さんが来てるっていうことで。
例えば北海道の子なんて、なかなか山本さんの店には来れないわけですから、北海道の美容師さんに教えてあげて、北海道で悩んでる方にしてもらったりとか。
そうです。それが一番いいですよね。だから「お客さんがどの店に行っても馴染ませてあげたい」みたいな感じです
もう手一杯だから、ほかの美容師さんにお伝えして、世の中で髪が短すぎて悩んでたりとか、そういったお客さんに貢献してあげてくださいっていうことですよね。
なるほどね。山本さんがエクステの良さを広げていきたい、広めていきたいという気持ちを本質的に持たれてるんですよね。
やっぱり今までの…というか今でも現在進行形でエクステのイメージって悪いと思うんですよ(笑)
そうですよね。でも、山本さん的にはエクステってこんなに素晴らしいものなんだよっていうことが、自分で気づけたし、エクステによって自分の人生も変わったわけじゃないですか。それを少しでも世の中に広めていきたいってことですよね。
今回のまとめ
「次回は具体的な技術を教えますよ」
今回、3本目の音声で山本さんがどういうきっかけでエクステと出会って、さらに次世代エクステまでたどり着いて、世の中に広めていきたいっていう気持ちもあるってことを聞いてきました。
で、今回この音声を聞いていて、たぶんその次世代エクステがどういうものなのかというか、どうやったら自分の身に着くのかとか、ポイントがあると思うんですよね。
それを次回の音声で山本さんに聞いていきたいなと思うんですけども、ある意味、飯のタネというか、そういうこと…
そういうことも聞くことになっちゃうと思うんですけど、大丈夫ですかね。
大丈夫ですか。それもやっぱり広めていきたいっていう気持ちが…
じゃあ「少しでも日本中の悩んでるお客さんを救えたら」っていう山本さんの気持ちから、次回の4本目の音声で、次世代エクステの技術のポイントを聞いていきたいと思いますので、音声を楽しみにしていただけたらなと思います。じゃあ、今日も山本さん、ありがとうございました。
次世代エクステ開発の裏には、山本さんの並外れた情熱がありました。
次回は、次世代エクステの施術ポイントを明らかにします。
「どうすれば馴染むのか?」がわかります。
次の記事はこちら
<山本さんの技術を詳しく知りたい方はこちら>